ひなまつり七段の意味と由来
2025/02/13
ひなまつりは、日本の伝統的な祭りで、特に女の子の健やかな成長を祈る日として知られています。ひなまつりの中でも特に重要な「七段飾り」について、その意味や由来を探ります。七段の雛人形は、豪華な装飾とともに隠された深い意味を持っており、各段が特定の役割や象徴を示しています。まずは、七段の構成からみていき、各段に飾られる人形や道具の意義を掘り下げていきましょう。また、ひなまつりがどのようにして現在の形になったのか、歴史的な背景もお伝えします。この特別な日を通じて、家族や地域がどのように繋がっているか、そして雛飾りが持つ文化的な価値に迫ることができればと思います。
目次
ひなまつりの魅力:七段飾りの始まり
ひなまつりの七段飾りは、日本の美しい伝統文化を象徴する存在です。それぞれの段には、女の子の成長を見守るという願いが込められています。この儀式は、日本の古代から続く「流し雛」や「雛遊び」に由来しており、時代とともに形を変えながらも、女児の健やかな成長を願う思いは今も変わりません。七段飾りを通じて、古き良き日本の知恵や家族の絆が育まれ、地域のコミュニティも活性化しています。この日日、ひな人形を見つめることで、思い出や文化の重要性を再認識することができるでしょう。
1段目
1段目は、お雛様、お内裏様が座っています。向かって左がお内裏様、向かって右がお雛様を飾るのですが、地域によっては逆に飾る場合もあります。お内裏様は手にしゃくを持っています。しゃくの裏側に覚え書きをしるしていたとか。刀は左脇下に挟むように置きます。お雛様は扇を持っています。しゃくと同様に忘れてはいけないことを記していたそうです。
2段目
2段目は三人官女が飾られます。真ん中は座っていて、左右が立っています。向かって右から長柄銚子、三宝、銚子を持っています。真ん中の官女は島台を持ちます。島台は縁起物を乗せた飾り物です。
3段目
3段目は五人囃子を飾ります。5人の楽隊はその場を盛り上げてくれます。元服前の若い子どもたちでおかっぱ頭が特徴です。向かって右から扇を持つ子が歌い手、笛、小鼓、大鼓、太鼓を持っています。
4段目
4弾目には右大臣、左大臣を飾ります。それぞれ天皇を補佐する役割を持っています。左大臣はおじいさんのような見かけで作られていることが多いです。左手に弓、右手に矢を持ち背中に矢をつけます。
5段目
5段目には3対の男性の雛人形を飾ります。三人上戸のも呼ばれており、「泣きた顔の泣き上戸」「怒った顔の怒り上戸」「笑った顔の笑い上戸」と3種類の表情があります。お雛様が表情豊かに育ちますようにという願いがこめられています。掃除道具を持っているときはほうき、ちりとり、熊手を。外出の時には台傘、靴台、立傘を持っています。
6段目
6段目には嫁入り道具を飾ります。たんすや食器、お化粧道具などがあります。生活に困らないための道具になります。
7段目
7弾目にはお輿入れの道具を飾ります。お駕籠や御所車です。
七段飾りを通じて知る日本の伝統文化
ひな人形は立春からひな祭りの1週間前までに飾りましょう。一夜飾りはよくないとされているため、避けた方がいいです。雛人形をかざるだけではなく、絵本を読んだり、歌を歌ったりして、行事を楽しんでいきましょう。