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遊びの分類について

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遊びの分類について

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2024/07/29

子どもたちにとって遊びは、心や身体、社会性の発達を促す重要な要素となります。発達心理学によると、子どもは成長の各段階で異なる種類の遊びを通じて、さまざまなスキルや知識を身につけていきます。

発達心理学者のパーテンは、子どもの遊びを大まかに6つの種類に分類しています。本稿では、遊びが子どもの発達に与える影響を段階ごとに探り、その重要性について考察していきます。子どもたちが遊びを通じてどのように成長していくのか、一緒に見ていきましょう。

目次

    1:何もしない遊び(0ヶ月~3ヶ月)

    特定の何かで遊ぶのではなく、何もせずぼんやりとし、興味があるものがあれば見る、という何もしていないように見える状態のことを指します。この時期は、遊びに進むための前段階だと言われています。ただぼーっとしているように見えますが、周りからの様々な刺激を受け、吸収しています。

    2:ひとり遊び(0ヶ月~2歳)

    ひとりで自分の興味のある遊びに集中している状態のことを指します。玩具の取り合い以外は他の子と関わることはありません。自分ひとりで遊び込むという経験が、その後の遊びの集中力や物の貸し借りをする態度につながってきます。独り言を言いながら遊んでいることもあるでしょう。ひとり遊びは成長と共に減少していくことがほとんどです。この時期は、ひとりの遊びが十分に保障される環境が必要だと考えています。

    3:傍観的行動(2歳)

    他で遊んでいる子どもの様子を傍に行き、見ている状態を指します。一緒に遊ぼうとする行動は見られないものの、その子に質問したり、話しかけたりするなどのアクションをすることがあります。他の子の遊びを見るという遊びをしている状態で周囲に視野が広がり始めている時期とも言えます。

    4:並行遊び(2歳以上)

    「平行遊び」と表現されることもあります。子ども同士での関わりは見られないものの、同じような遊びをする状態を指します。一緒に遊びを展開することはなく、同様の遊びをそれぞれが集中して行っています。他の子の真似をするなど、子どもたちの中では一緒に遊んでいるという感覚はあるようで、友達に興味が出てくる時期です。

    5:連合遊び(3歳~4歳)

    遊びの中で子ども同士のやりとりが見られ、道具やおもちゃの貸し借りができるようになります。ただ、遊びの中でイメージしているものが違っていることが多く、それぞれが好きなことをしている状態なため、トラブルになることも増えてきます。例として、同じおままごとをしていても、役割分担はなく、個々の遊びに夢中になっているような状態です。トラブルを通して、成長していく時期でもありますが、遊びの保障をしていくことも大切にしていきましょう。

    6:協同遊び(4歳以上)

    一緒に遊びながら、その中で役割分担をし、1つの遊びを展開していく状態を指します。また、遊びのルールなども伝え合うことができ、社会的行動を含んだ遊びができてきます。5の例で挙げたおままごとでは、「お母さん役はA子ちゃん、お姉さん役はB子ちゃん」など、役割分担を決めながら遊ぶことができるようになります。

    子どもの遊びについて

    このように遊びには6つの発達段階がありますが、これはあくまでも発達モデルです。発達には個人差が大きいので、すべてのお子さんがこのペースで成長するわけではありません。遊びの中でこういうことを学んでいくんだなという認識でいていただけたらと思います。また、遊びは見守ることが基本です。ひとりで遊んでいる子どもに対して「どうしたの?」と心配で声をかけたり、「一緒に遊ぼう」と遊びに誘ってしまいそうになりますが、この遊びは子どもにとって重要な意味を持っています。だからこそ、見守ることが大切なのです。

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